以前から海外旅行で使えるか気になっていたAIスマートグラスの「Even G2」。
今回、台湾5日間の旅行に持って行き、ほぼ毎日かけて使い倒してきました。
自宅や日本国内で試すのとは、環境がまるで違います。「暑さ」「汗」「帽子」「知らない土地での移動」「外国語の翻訳」——スマートグラスの実力を試すには、これ以上ない舞台だったと思います。
実際に使ってみると「これは便利!」と感じる場面がありました。でも同時に、「やっぱりスマホのほうが早いな」と思う場面もかなり多かったんです。
今回は、台湾旅行で見えてきたEven G2のリアルな感想を、良かった点・残念だった点の両方、正直に書いていきます。
台湾旅行にEven G2を持って行った理由
今回の旅行では、Even G2を毎日持ち歩き、街歩きや観光でとにかく使ってみました。
特に試したかったのはこの4つです。
- 翻訳機能
- 地図・ナビ機能
- 通知などの情報表示
- 普段使いのスマートグラスとしての快適さ
せっかく海外に持って行くので、「旅行でどこまで実用になるのか」を確かめたかったんですよね。日本と違って、街中でAIグラスをかけていても周りの目はあまり気になりませんでした。
結論から言うと、未来感はかなりあります。
目の前にふっと情報が浮かび上がる感覚は面白くて、特にナビ機能では「こういう使い方ができるのか」と素直に感心しました。
またデザインも良くて通常の眼鏡としても十分でした。
ただ、旅行中ずっと使い続けてみると、最終的には「スマホのほうが便利だな」と感じる場面のほうが多かったのも事実です。
Even G2の翻訳機能、台湾旅行では正直イマイチだった

今回、一番期待していた機能が翻訳でした。
外国語を話す相手との会話を、その場でEven G2が訳してくれたら、これほど心強いことはありません。
でも実際に使ってみると、翻訳結果が表示されるまでの「間」が気になります。
相手が話す→翻訳を待つ→内容を確認する、という流れになるので、どうしても会話のテンポについていけません。「もう少し速ければ、かなり使えるのに」というのが正直な感想です。
結局、台湾旅行中に言葉が通じないときは、スマホの翻訳アプリを相手と一緒に画面を見ながら使うことがほとんどでした。スマホなら画面も大きく、翻訳結果もパッと確認できます。
Even G2の「目の前に翻訳が表示される」というコンセプト自体はすごく面白いんです。ただ現状は、翻訳速度が実用性を左右する一番のポイントだと感じました。
Even G2の地図・ナビは面白い。でも結局使わなくなった理由

もう一つ試したかったのが、地図・ナビ機能です。台湾は初めて訪れる場所が多かったので、これはかなり期待していました。
実際に使ってみると、確かに面白い。
自分の目の前に地図が表示され、常に行き先を確認できる。
スマホを取り出して地図を見る必要がないので、初めての土地を歩くときの安心感は格別です。「これがスマートグラスのナビか」と、未来を感じた瞬間でした。雨で傘を差しているときなんかは、特にありがたかったですね。
ところが、何度か使っているうちに、ある問題にぶつかりました。
Googleマップとの連携が欲しい
普段、地図アプリといえばGoogleマップですよね。
目的地の検索はもちろん、電車やバスのルート、口コミ、写真、営業時間まで、旅行に必要な情報がほぼすべて揃っています。これに慣れていると、他の地図アプリはどうしても物足りなく感じてしまいます。
Even G2の地図には、レストラン情報も交通情報もありません。それだけでは完結できないので、結局こういう流れになります。
Googleマップで目的地を検索し、名前や住所を確認
↓
Even G2の地図アプリを開く
↓
Even G2側でもう一度目的地を検索
↓
ナビを開始
二度手間なんです。これが思った以上に面倒でした。
「Googleマップで検索した目的地を、そのままEven G2に送れたら」——旅行中、何度もそう思いました。
Even G2の地図そのものも、Googleマップにはかなわない
そもそもナビゲーション専用のアプリなので、そこまで高機能ではありません。
正直、目的地探しはGoogleマップに任せるのが一番です。ナビゲーションの画面自体はスマホでしか見られませんが、音声案内もあるので、結局Googleマップアプリでナビをするほうが手っ取り早かったんですよね。
そうなると、「わざわざEven G2の地図で検索し直す必要ある?」という気持ちになってしまいます。
せっかく目の前に地図が表示されるという素晴らしい機能があるのだから、Googleマップのような既存の優秀な地図サービスと連携できれば、一気に実用的になるはずです。
台湾旅行の最初のうちは「せっかくだから」とEven G2のナビを使っていました。でも、Googleマップで調べてEven G2でもう一度設定する二度手間を考えると、そこまでして使うメリットを感じなくなり、途中からは自然と使わなくなってしまいました。これはちょっと残念でした。
それでも「目の前に地図がある」感覚は確かに便利
とはいえ、Even G2のナビを完全に否定するつもりはありません。
目の前に地図が広がっていて、常に行き先が見える——この感覚は、実際に使ってみると本当に良かったんです。
特に初めての土地では、スマホを取り出して「今どこにいるんだっけ?」と確認する必要がありません。歩きながら視界の中で確認できるのは、スマートグラスならではのメリットだと思います。
つまり、技術としてはすごく魅力的。でも今の地図サービスとの連携が弱いせいで、旅行で使い続けるところまでは至らなかった——これが正直な感想です。
台湾の暑さ・汗・帽子で誤動作したポイント
今回、想定していなかった問題が汗による誤動作でした。
台湾は暑くて、街を歩いているとかなり汗をかきます。一つ加えるなら私は滝汗族なので特別なのかもしれませんが・・・
Even G2はつるの部分にタッチセンサーがあるのですが、そこに汗が付着すると、意図しない操作が勝手に反応してしまうことがありました。これが地味にストレスなんです。
室内で使っているぶんには気にならなかったのですが、暑い屋外で長時間使ってみると「スマートグラスって汗に弱いのでは」と感じました。誤動作している間は画面がせわしなく切り替わったりして、電池もかなり消耗しているように見えました。
これ、よく考えるとメガネ型ガジェットの宿命なのかもしれません。タッチ操作をどこかに配置する以上、つる(耳にかける部分)にセンサーを置くのは自然な設計です。ただ、その場所は汗や髪の毛と一番接触しやすい場所でもある。便利さと誤動作リスクが、構造的にトレードオフになっているんですよね。
ちなみに、Even Realities社が出している専用の指輪型コントローラー「Ring」を持っていれば、つるのタッチセンサーをオフに設定できるようです。これがあれば、汗による誤動作はある程度回避できるかもしれません。今回は持って行かなかったので試せていませんが、汗をかきやすい環境で使う予定がある方は、Ringとのセット運用を検討する価値がありそうです。
帽子をかぶるとさらに誤動作しやすくなる
今回は帽子もかぶっていたのですが、これもEven G2とはあまり相性が良くありませんでした。
帽子で髪の毛が押し下げられると、その髪がつるの部分に触たりします。すると、髪が触れたり動いたりするだけで、操作が勝手に反応してしまうんです。
整理すると、こういう流れになります。
暑い→汗をかく→帽子をかぶる→髪が下がる→つるに干渉する→誤動作する
台湾のような環境では、かなり現実的な問題だと感じました。
公称「48時間」のバッテリーが実際には半日しか持たなかった話
Even G2は長時間使えることが売りの一つです。
ところが今回の台湾旅行では、実際には半日ほどでバッテリーがなくなってしまうことがありました。
もちろん、待機状態がメインの使い方と、翻訳やナビをガンガン使う使い方では、消費量がまったく違うと思います。自宅で会議のメモを取る程度なら、電池持ちに困ったことは一度もありませんでした。
でも今回の旅行では、翻訳や地図を実際に使いましたし、汗や髪の毛による誤動作で、意図せず操作が発生していた可能性もあります。そう考えると、「48時間」という数字と、今回の体感にはかなりの差がありました。
旅行中に半日でバッテリーが切れると、正直困ります。メガネケースは意外と重さがあるので、「48時間持つなら」と部屋に置きっぱなしにしていました。それなのに持ち歩くものが増えてしまうのは、旅行者としては地味に痛いポイントです。
しかもEven G2は、モバイルバッテリーから直接充電できません。この点も、海外旅行では不便に感じました。
台湾旅行で分かったEven G2の良かった点・残念だった点
今回、Even G2を台湾に持って行って毎日使ってみた結果、正直な感想はこうです。
「便利なところは確かにある。でも、まだ無理して使わなくてもいい」
良かったところ
- 目の前に情報が表示される未来感
- ナビで視界内に行き先が出る安心感
- スマホを取り出さずに情報を確認できる手軽さ
残念だったところ
- 翻訳が遅く、会話ではテンポが合わない
- Googleマップと連携しておらず、Even G2側で目的地を再検索する必要がある
- 汗による誤動作があった
- 帽子や髪の毛でも誤動作した
- バッテリーの実際の持ちが、公称より短かった
それでもEven G2には期待したい
ここまで読むと「Even G2は使えない」という印象を持つかもしれません。でも私は、そこまで否定的な気持ちではないんです。
むしろ、今回実際に台湾で使い倒したことで、Even G2がどう進化すれば「便利」になるのかが、はっきり見えてきた気がしています。
たとえば、こんな流れが実現したらどうでしょう。
Googleマップで目的地を検索→「Even G2でナビ」を選ぶ→そのまま視界にルートが表示される
これができれば、間違いなく便利になります。
翻訳も、今よりもっと高速になれば、海外旅行での使い道は一気に広がるはずです。そして汗や髪の毛による誤動作が改善され、屋外でも安定して使えるようになれば、旅行の相棒として一気に魅力的なデバイスになるだろうと思います。
まとめ:Even G2は海外旅行では、お荷物だった
Even G2は、実際に使ってみると確かに「未来」を感じさせてくれるデバイスです。
特に、目の前に情報が表示されるという体験そのものは、今回の旅行でも十分に魅力的でした。初めての土地でナビ情報が視界に入っている安心感は、他では味わえないものです。
ただ、現在はGoogleマップをはじめとしたスマホアプリがあまりにも優秀すぎます。「スマホで目的地を調べる」→「Even G2でもう一度設定する」という二度手間が生まれると、どうしても「スマホだけでいいか」となってしまうんですよね。
翻訳も同じで、表示までの時間がもう少し短くならないと、実際の会話ではまだ使いにくい。さらに台湾の暑さでは汗や帽子、髪の毛による誤動作もあり、バッテリーも半日程度で切れてしまうことがありました。
今回の旅行で一番強く感じたのは、「Even G2のハードウェアが悪いというより、スマホやGoogleマップなどの既存サービスが優秀すぎる」ということです。
Even G2が持つ「目の前に情報を表示する」という可能性は、決して小さくありません。だからこそ、Googleマップなどとの連携が進み、翻訳速度やバッテリー、誤動作の問題が改善されれば、「面白いガジェット」から「旅行に欠かせない相棒」へ変わっていく可能性は十分あると思います。
今回は台湾旅行で毎日使ってみましたが、現時点ではまだそこまでは到達していません。それが、実際に海外へ持って行って使ってみた、私の率直な感想です。あなたがEven G2を旅行に持って行くか迷っているなら、この記事が判断材料の一つになれば嬉しいです。
FAQ(よくある質問)
- Q1:Even G2は海外旅行に持って行く価値がありますか?
A1:目の前に地図や情報が表示される体験自体は面白く、視界内でナビを確認できる安心感があります。ただし翻訳速度やGoogleマップとの連携面で不便な点もあるため、メイン端末というよりスマホの補助として持って行くのがおすすめです。 - Q2:Even G2の翻訳機能はリアルタイム会話に使えますか?
A2:翻訳結果が表示されるまでにやや時間がかかるため、テンポの速い会話にはあまり向きません。スマートフォンの翻訳アプリを併用したほうがスムーズな場面が多かったです。 - Q3:Even G2のバッテリーは公称通り48時間持ちますか?
A3:待機状態中心なら長時間持ちますが、翻訳やナビなど機能を積極的に使うと消費が早まり、今回の台湾旅行では半日程度でバッテリーがなくなることもありました。 - Q4:Even G2は暑い国や汗をかく環境でも使えますか?
A4:つる部分のタッチセンサーに汗が付着すると誤動作しやすく、帽子との併用でも髪の毛が干渉することがあります。専用リングコントローラーを使えばつるのセンサーをオフにできるため、汗をかきやすい環境では検討する価値があります。

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