楽天モバイルは、米AST SpaceMobileと提携し、2026年第4四半期(10~12月)に「Rakuten最強衛星サービス Powered by AST SpaceMobile」として、スマートフォンと衛星の直接通信サービスを日本国内で商用提供開始予定です。
テキストのみでなく動画も含めたサービスという事で、これは期待がふくらみますね。
ただ2006年サービス開始なので、もちろんAU本体も同様のサービスが始まると期待できます。
まだ発表おありませんが当然ドコモ、ソフトバンクも動いているでしょう。
このサービスに追加料金が必要となるのかどうか、これからの動向が楽しみですね。
サービスの特徴
- 市販スマホがそのまま使える
LTE対応の市販スマートフォンで、機種変更なしに衛星通信が利用できる見込みです。 - 広域カバー
山間部や離島など、これまで基地局整備が難しかったエリアもカバーし、「圏外ゼロ」を目指します。 - 災害時の強靭性
地上基地局が被災しても衛星経由で通信ができ、災害時の連絡手段としても期待されています。 - 通信内容
テキストメッセージだけでなく、音声通話やビデオ通話、ブロードバンド通信(インターネット、動画視聴など)も可能となる予定です。
技術的進展
- 2025年4月、楽天モバイルとAST SpaceMobileは、日本国内で初めて低軌道衛星と市販スマートフォン同士の直接通信によるビデオ通話に成功しました。
- 福島県の地上局から衛星(BlueBird Block 1)へ信号を送り、東京都内のスマートフォンに伝送。地上回線を使わず、エンドツーエンドのビデオ通話が成立しました。
- 遅延は「体感的にわずかで気にならないレベル」とされています。
他社との比較
サービス名 | 提供開始時期 | 直接通信可能な内容 | 利用端末 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Rakuten最強衛星サービス | 2026年10~12月予定 | テキスト・音声・ビデオ通話等 | 市販LTEスマホ | AST SpaceMobile利用 |
au Starlink Direct(KDDI) | 2024年4月~ | テキスト中心(今後拡大予定) | 一部対応端末 | SpaceX Starlink利用 |
日本におけるStarlinkとASTの違い
項目 | Starlink(SpaceX) | AST SpaceMobile(楽天モバイル) |
---|---|---|
サービス開始時期 | 既に日本で提供中(2019年試験開始、2022年本格展開) | 2026年サービス開始予定 |
利用方法 | 専用アンテナ(スターリンクキット)設置が必要 | 市販のスマートフォンがそのまま利用可能 |
直接通信サービス(Direct to Cell) | 当初はSMSのみ対応。音声・データ通信は今後順次拡大予定 | 当初から音声・データ通信に対応予定 |
通信速度(最大) | 約500Mbps | 約1.6Gbps(予定) |
遅延 | 20~40ms | 約20ms(予定) |
衛星の特徴 | 小型衛星を多数(5,000機以上)打ち上げてカバー | 巨大アンテナ搭載の大型衛星(約25m四方)を少数でカバー |
カバーエリア | 世界40カ国以上、既に広範囲で利用可能 | 日本全国(予定)、世界展開も視野 |
料金体系 | 月額約90米ドル+初期費用(日本での個人利用例) | 未定 |
技術パートナー | KDDI(日本国内) | 楽天モバイル |
主な違いと特徴
1. 利用端末とサービス
- Starlinkは現状、家庭や事業所での利用には専用アンテナ(スターリンクキット)が必須です。スマートフォンとの直接通信(Direct to Cell)は、2024年時点ではSMSのみ対応で、音声・データ通信は順次拡大予定です。
- AST SpaceMobileは、既存のスマートフォンでそのまま衛星通信が可能になる点が最大の特徴です。特別なハードウェアやアンテナは不要で、4G/5Gの通信や音声通話、データ通信に当初から対応する計画です。
2. 衛星の構造とカバー戦略
- Starlinkは小型衛星を多数(5,000機以上)打ち上げて地球全体をカバーする「多機少量」方式です。
- ASTは1基あたりのアンテナが非常に大きく(約25m四方、BlueWalker3は約64㎡)、少数の大型衛星(90~168基程度)で広範囲をカバーする「少機多量」方式です。これにより、スマホの微弱な電波もキャッチ可能です。
3. サービスの内容と進捗
- Starlinkは既に日本で広くサービスを展開しており、家庭用インターネットとしての実績があります。スマホ直接通信は今後拡大予定ですが、現時点では限定的ですね。
- ASTはサービス開始がやや遅れますが、スマホ直接通信のフルサービス(音声・データ・SMS)を最初から提供予定で、既に実証実験で成功しています。
4. 国内パートナーと戦略
- StarlinkはKDDIと提携し、国内展開を加速しています。
- ASTは楽天モバイルが独占契約し、楽天グループが大きく出資しています。
今後の展望
- サービスの詳細な料金や提供範囲は今後発表予定です。
- 部分的なサービスは前倒しで提供される可能性も示唆されています。
楽天モバイルの衛星通信サービスは、既存のスマートフォンがそのまま使え、山間部や災害時にも「つながる」ことを目指す、日本の通信インフラにとって大きな進化となる見込みです。
株主優待で無料で使えることを祈りますw
また現状では衛星通信サービスが有るのがAUだけなので、山や海での遭難リスクを回避するにはAU一択ですね。
関連記事
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2025/0423_01
コメント お気軽にコメントをお願いします。