白山登山、無念の撤退!それでも「また来たい!」と思わせる山の魅力

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白山に登ってきました。別当出合まで車で行く予定が、道路通行止めのため市ノ瀬ビジターセンターからのスタートとなり、予定よりも距離・標高ともに大幅アップ。
お陰で山行計画における獲得標高は2000m超え、距離は25.2kmとかなり厳しい山行を予想していました。
2025年の白山は残雪がかなり多く、想定では登山道は雪がなく・・・と思っておりましたが、
実際は甚之助避難小屋手前からしっかり雪が残っており、そこから登山道がハッキリわからず、みんなが作る雪の上の路を、真っ直ぐ登る急登を登ったり、はたまたガチガチの雪のトラバースがあったりと
4本爪の軽アイゼンでは危険と判断し、無念の撤退を決断しました。周りからは折角の晴れだし勿体ないとも言われましたが来年に持ち越すことにしました(T_T)
7月以降はシャトルバス運行も始まるため、アクセスも変わります。おすすめルートやトイレ情報もまとめてご紹介します。

6月の白山登山の現実と装備

皆さんも「この時期なら雪はほぼないだろう」と思いがちですが、実際は甚之助避難小屋手前からしっかり雪道。小屋を越えると道が完全に消え、直登やトラバース(斜面横断)が続きます。
今回はガチガチの雪で、つま先に爪がない4本爪アイゼンでは蹴り込みが甘く、下りは踵に爪が無いので下山時に止まることが出来ず滑落リスクが高まります。実際、チェーンスパイクや4本爪で進む方もいましたが、私の技術では危険でした。
それ以外は普段の登山と同じような服装(トレランスタイル)、食料で登山に望みましたが若干改善の余地ありです。
具体的には、アミアミ、ブロックフリース、ウインドブレーカー、短パン、レギンスでした。
雪渓を滑落したりすることを考えると、長ズボンのほうが良かったですね。
靴はトレランようの軽いものでしたが、雪を蹴り込むなら、つま先が硬い登山靴のほうが良かったです。重いので嫌いなんですが、本格的な雪だとちゃんとした登山靴はあったほうが良いと感じました。
また、一ノ瀬ビジターセンターから別当出合までの自動車道を歩く必要があるため、多くの人が自転車で別当出合まで行かれていました。

白山のお鉢巡りをして「ドラゴンアイ」を見たかったですが、来年は12本爪&体力アップでリベンジしたいと思います。

ドラゴンアイとは?――神秘の「龍の目」が現れる絶景現象

ドラゴンアイは、雪解け時期に池や沼の中央に残雪が残り、まるで龍の目のような模様が現れる、春から初夏限定の希少な自然現象です。

  • 日本で有名なのは主に2ヶ所
    • 岩手県・秋田県にまたがる「八幡平(はちまんたい)」の鏡沼【標高約1,600m】
    • 岐阜県・長野県にまたがる「御嶽山(三ノ池)」【標高約2,900m】

市ノ瀬ビジターセンターの駐車場とトイレ事情

市ノ瀬ビジターセンターの写真

上の写真は4時時点の市ノ瀬ビジターセンターの写真です。
数百台が停められる大きな駐車場があり、6月は余裕で駐車可能。
しかし7月以降は人気シーズンとなり、早朝でも満車になることが多いので、早めの到着がおすすめです。
トイレは市ノ瀬ビジターセンター、別当出合休憩舎、甚之助避難小屋(冬期トイレのみ)が利用可能。中飯場のトイレは冬季閉鎖中でした。
※甚之助避難小屋の冬期トイレは、時期によっては満杯で使えない場合もあるので注意しましょう。

7月からはシャトルバス運行!マイカー規制に注意

7月~10月は市ノ瀬~別当出合間はシャトルバス運行で移動可能となります(5:00~15:30、約20分間隔)
この期間は市ノ瀬駐車場に車を置き、土日はシャトルバスで別当出合へアクセスが可能となります。
バスの運行日はカレンダーで要確認。混雑時は臨時便も出ますが、ピーク時は早めの行動が吉ですね。

詳しくは、白馬登山バスのホームページを確認して下さい。

白山の主な登山口と特徴

1. 別当出合(べっとうであい)登山口(石川県)

  • 白山登山で最も利用者が多いメイン登山口
  • 砂防新道・観光新道など人気コースの起点
  • 夏山シーズンは市ノ瀬からシャトルバス利用(7月ー10月はマイカー規制あり)
  • 別当出合駐車場・トイレ・水場・登山届ポストあり
  • 室堂ビジターセンターまで片道5.2km
  • コースタイム 4:45

2. 市ノ瀬(いちのせ)登山口(石川県)

  • 別山や釈迦岳、白山禅定道、釈迦新道など長距離コースの起点
  • 一ノ瀬ビジターセンター:大規模駐車場・トイレ・水場完備
  • 別当出合へのシャトルバス発着所
  • 室堂ビジターセンターまで片道10km
  • コースタイム 7:05

3. 大白川(平瀬道)登山口(岐阜県)

  • 岐阜県側からの代表的な登山口
  • 平瀬道コースで白山室堂へアクセス
  • 大白川駐車場・トイレあり、アクセスしやすい
  • 室堂ビジターセンターまで片道5.9km
  • コースタイム 5:11

白山室堂の基本情報と魅力

白山室堂センターは標高2,450mの室堂平に位置し、白山登山の中心基地として多くの登山者に利用されています。最大収容人数は750名と日本有数の規模を誇り、宿泊棟・食堂・売店・診療所・郵便局など設備が非常に充実しています

詳しくはホームページを確認して下さい。

まとめ:安全第一で白山を楽しもう!

6月の白山は雪が多く、装備と判断力が問われます。無理せず安全第一で、来年こそはベストタイミング&装備でドラゴンアイを見に行きましょう!
7月以降はシャトルバス利用や混雑対策も忘れずに。多彩なルートや山小屋泊も検討して、白山の大自然を満喫しましょう。

登山情報 

登山情報 のイメージ画像

関連情報

ヤマレコ登山ログ

今回は、南竜分岐手前で引き返していますが、結構歩いていますね。
また、途中で引き返していますが、のんびり帰っているので帰りは更に遅いです。

  • 所要時間:09:13
  • 距離:19.7km
  • 登り:1,394 m
  • 下り:1,397 m

ヤマレコログへのリンク

山行記録: 白山登山、無念の撤退!それでも「また来たい!」と思わせる山の魅力
2025年06月08日(日帰り) 白山, ハイキング / totoosakaの山行記録

山行ログ

一ノ瀬ビジターセンターの写真

4時に一ノ瀬ビジターセンターに到着。急いで出発の準備を済ませ登山開始です。
ヘッドライトも持ってきていましたが、漆黒の闇というわけではないので、ライト無しで出発です。
実際はもう少し暗いです。

通行止めの写真

雪なんて無いので、通行止めの解除してくれればいいのに・・・
恨めしく思いつつも柵の横から路を急ぎます。

橋の上から手取川

橋の上から手取川を眺めます。水が轟々と流れ壮観でした。

別当出合登山センター

たくさんの自転車に追い抜かれながらようやく、別当出合登山センター到着です。
計画当初なら、ここからスタートだったのに・・・
ありがたいことに冬期のトイレがあり、利用させていただきました。

別当出合登山口

気持ちを切り替えて、再スタートです。

別当出合登山口

鳥居の向こうに吊り橋です。三途の川を渡るようですw

hana

小さなかわいい花が咲いていました。

中飯場の写真

6:30 中飯場に到着。スケジュールどおりでした。

中飯場の写真

トイレがありますが、閉鎖中でした。

フキノトウ?

フキノトウの多き飲みたいのが咲き乱れていました。

日の出

6:50ようやく日の出、薄曇りです。
写真では伝わりにくいのですが、遠くに見える滝も、轟々と水をたたえ壮大でした。

雪が出てきました。

雪が出てきました。このあたりから、アイゼンを着けたり外したり・・・

愛用の4ツ爪のアイゼン

愛用の4ツ爪のアイゼン。

雪斜面

雪を蹴り込みながら進みます。

雪斜面

雪が溶けて固まった感じでガチガチの雪です。急勾配ですが頑張ります。

雪斜面

先は長く、勾配がどんどん急になっていくのがわかります・・
甚之助避難小屋あたりからの写真です。
この後、100mほど登ったところで、いくつかトラバースと急登をクリアしましたが
このまま続きそうで、雪を蹴り込んでの登山は全くスピードが出ず、そのうち滑落しそうというのもあり、そこで下山を判断し、降りてきました。
やはり下りが危険で、ガッチリと足場を作ってから一歩一歩降りる必要があり、
かなり時間を要しました。

甚之助避難小屋からの景色

甚之助避難小屋まで降りてきました。かなり緊張して降りてきたので疲れました・・・
こうやって見るとなだらかに見えますが、次の目標の黒ボコ岩
写真左手の、雪の無い丘の辺りです。
ここからは、急登ではないので、雪はありますがアイゼンを外して下山しました。

雪斜面

この雪面を登っていけたかな? 青空が出てきて、綺麗なドラゴンアイが見れたのだろうか
梅雨前でこのコンディションはもったいなかったな。
などと何度も考えてしまいました。

別当出合の鳥居

ようやく別当出合の鳥居のところまで帰ってきました。
ここから6km歩くのが辛い・・・

砂防ダム

手取川まで帰ってきました。車道は長かったです・・・

手取川の清流

橋の上から見た手取川の清流が美しかった。

「百万貫の岩」です。

車で帰っている途中にあった「百万貫の岩」です。
本当に大きいです。丸いのでこんな巨石が何処かから転がってきたのかな?
想像するのも楽しいです。

アイゼンの写真

旅の途中で12本爪アイゼンを注文し、翌日には届いたアイゼンを確認します。

これなら、雪面をつま先で蹴り込むことが出来そうです。
これがあったらなぁとつくづく後悔します。しかし1.2kgはずっしりと重いですねw

アイゼンの写真

高級品ではありませんが、来年の6月の白山には十分だと思いました。

まずは何処かで試してみたいですね。ワクワクしますね。

関連リンク

前回の登山

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