先週土曜日に、滋賀県側から坂本ケーブルを利用して比叡山に登る計画を立てました。京都側の叡山ケーブルはメンテナンスで休業中だったため、滋賀県側からのアプローチを選びました。朝から電車の遅延が心配でしたが、幸いにも遅延はなく、無事に出発することができました。家を出た時点では青空でしたが、高槻駅を過ぎると雪景色が広がり、気温も急激に下がりました。京都駅で湖西線に乗り継ぎましたが、大雪でした。午後から天気が良くなるという予報があったので、そのまま旅を続行しました。最低気温が-3度と予想されていたため、装備には余裕を持って準備しましたが、風が服を冷やし、気温が下がるのが心配でした。今回は、雪山が初めての山友さんも一緒に行く予定でした。
ケーブルカーを利用した登山ですので、途中で帰るのも容易です。雪の日ですが気楽な感じでのお出かけとなりました。
雪山での苦闘
坂本ケーブルを降りて、山友さんに貸してあげたアイゼンがうまくはまらず、すぐに脱げてしまったりと悪戦苦闘の末になんとか比叡山まで登ることができました。アイゼンが靴のサイズと合わずにすぐに外れてしまうので結局ストックでなんとかしながらも、ようやく目的地に到着できてよかったです。
大黒山への計画変更
その後は大黒山に向かう予定でしたが、ケーブル比叡の方に向かってしまい、体力を使ってしまいました。更に大雪になってきてコンディションも悪くなってしまったため、延暦寺経由で坂本ケーブルより下山することにしました。予定とは異なる展開になりましたが、雪山での初体験を通じて、次回に向けて学びを得ることができました。今回の旅は、予定通りではなかったものの、雪の延暦寺を訪れるなど貴重な体験を得ることができて、非常に有意義でした。次回は、より準備を整えて挑みたいと思います。
叡山ケーブルのメンテナンスについて
叡山ケーブルのメンテナンスは、通常1月6日から3月19日までの約2ヶ月半の期間に行われます。この期間中、施設の点検や整備が行われ、冬期運休となります。運転が再開されるのは、例年3月20日頃です。
坂本ケーブルについて
坂本ケーブルは、滋賀県側から比叡山にアクセスするためのケーブルカーです。日本一長いケーブルカーとして知られ、琵琶湖を一望できるヨーロピアン調の車両が特徴です。坂本ケーブルを利用することで、比叡山の自然と文化を楽しみながら、滋賀県側からのアクセスが可能です。
特徴
- 日本一長いケーブルカー: 全長2,025メートルで、比叡山の麓から山頂までを結んでいます。
- トンネル:軌道上にトンネルがあるケーブルカーも珍しいですね。
- 琵琶湖の景色: 車窓から琵琶湖を望むことができ、特に春の桜や秋の紅葉は絶景です。
- アクセス: 坂本比叡山口駅からバスでケーブル坂本駅まで移動し、そこからケーブルカーに乗ります。
比叡山について
比叡山は、滋賀県と京都府にまたがる山系で、主峰は標高848.3mの大比叡ヶ岳です。比叡山は仏教の霊地として知られ、特に天台宗の総本山である延暦寺が有名です。
歴史と文化的重要性
比叡山は、788年に最澄が延暦寺を創建して以来、仏教の中心地として発展しました。延暦寺は日本仏教の母山と呼ばれ、法然や親鸞などの著名な僧侶を輩出しています。また、比叡山全体が天然記念物に指定されており、野生動物の宝庫でもあります。
観光スポット
- 延暦寺: 東塔、西塔、横川の3つの地域に分かれ、多くの仏堂があります。根本中堂は延暦寺最大の仏堂で、国宝に指定されています。
また、根本中堂は現在改修中で2016年から始まり、2026年3月に終了する予定です。この改修は約10年かけて行われ、屋根の葺き替えや塗装の修理などが含まれています。
工事期間中も参拝が可能となっており、私達が訪れた際も、櫓の上から眺めたり、本堂に入って神秘的な空間を堪能することができましたよ。 - 自然: 春は桜、秋は紅葉が楽しめます。冬には雪景色が広がり、多くの人が訪れる観光スポットです。今回のような大雪でも多くの外国の方が参拝されていました。
登山情報
関連情報
アクセス
JR比叡山坂本駅より、バスでケーブル坂本駅へ、そこから比叡山坂本ケーブルでケーブル延暦寺へ
ヤマレコ登山ログ
- 所要時間:05:12
- 距離:11.5km(ケーブルの往復含む)
- 登り:962 m
- 下り:963 m
ヤマレコログへのリンク
山行ログ
大雪かもしれませんのでいつになく準備はきっちり。と言っても何時もの軽登山装備+アルファでいきます。プラスアルファとして、temuで買った電熱グローブ、グローブでスマをを使うタッチペン
耳当てです。
新調した電熱グローブですが、ランプは付きますが全く暖かくなりませんでしたorz
家に帰って早速返品しましたよ(涙)
<持ち物>
タオル、財布、Pitapa、アイゼン、タッチペン、、バッテリー10,000mA、
サングラス、折りたたみ座布団、お湯900ml(ニトリN-HEATEX)
プラスアルファ:電熱グローブ(単三電池6本で重い)、インナーグローブ(オタフク蓄熱インナーグローブ)、耳当て、ネックウォーマー、
行動食:スナックパン、飴、カップラーメン
上記に900mlの水筒とお湯を、すべてリュックに詰めて3.55kgで
トータル4kg弱です。
上半身: アミアミ(ミレー)、ブロックフリーストレッキング ハーフジップ(ワークマン)、クリマエア(モンベル)、アッパー(モンベル)
下半身: スポーツ用ロング靴下、加圧タイツ、ディアマジックダイレクト(R)ウォームクライミングパンツ(ワークマン)
上半身は滝汗族のため、汗抜けの良い服でそれなりに気を使っています。
これで森林限界を超えなければ、だいたいマイナス10度くらいならカバーできると思っています。
京都駅では雪が激しくなり、沢山の人が写真を撮っていましたよ。
比叡山坂本駅のホームより、すっかりそこは雪国でした。
バスでケーブル坂本駅へ向かいます。
ケーブル坂本駅に到着、有形文化財だそうです。
このケーブルは、太平洋戦争時に海軍航空隊に接収され、本土決戦に備えて比叡山頂に特攻機「桜花」の発射基地を建設するためということです。
特攻機の資材運搬にケーブルカーが利用され、車両は客室を取り払って資材や特攻機を運ぶための貨車に改造されたそうです。
歴史を感じますね。
こんなところに関西万博のロゴが!
鉄骨のリベットなどがふるさを感じさせるものの、モダンな感じですね。
ケーブル延暦寺駅到着しました。こちらも趣がある駅舎です。
展望台から琵琶湖を望む。真っ白やー
ケーブルカーでほぼ山頂まで来れるので、どなたでも安心して来れますね。
アイゼンが簡単にズレてしまうので、途方に暮れるところ
ダイソーのリュックは軽い上に使い勝手がいいですが、防水ではないのですよね😁
氷点下なので問題ありません。
そしてふかふかの雪が最高に気持ち良いです。こんな良い雪ならたまにはスキーにも行ってみたい気がしますね。
休み休みでようやく大比叡に到着です。
三角点にタッチ!
樹氷。今年は最後かなぁ・・・
雪の中誰も居ないので、静寂な雰囲気がまた良い。
阿弥陀堂が見えてきました。
軽自動車で雪かきをしてくれていて歩きやすかったです。
阿弥陀堂到着です。雪に映えますねー。
比叡山の説明
今回は東塔部分のみ行きました。広いですね。
鐘つき1回100円でした。雪に朱色のコントラストが美しい!
萬拝堂(まん ぱい どう)に到着しました。
なかには、本尊の千手観音があり、伝教大師最澄と天台大師智顗の像が祀られています。この堂では、大きな数珠を回しながら時計回りに進んで参拝します。また、堂内には三十番神の絵が時計回りに祀られています。
建物を下に降りると食堂があり、手打蕎麦 鶴喜を味わうことができます。
、老舗のそば屋さんで、300年以上の歴史を持つというので驚きです。
蕎麦はざるが好きなので、心底寒いのですが、ざるです!
良い香りで、美味しかったです。
帰り道はすこし晴れ間が見えて琵琶湖がきれいでした。
ふたたび、ケーブル延暦寺駅です。
湖南側を眺めてみます。
さあ、ケーブルカーで下山です。文明の利器はありがたいです。
ケーブルカーにトンネルがあるのも初めてです。
すれ違います。
大阪まで戻ってきて、肉にしました。登山でカロリー消費しているので、登山の後はいつもガッツリ行きます。
デザートも美味しかった。
根本中堂の改修が終わったら再訪したいですね。
コメント お気軽にコメントをお願いします。