皆さんも「最近高級車の盗難が増えている」と感じていませんか?特にランドクルーザーやレクサスなど、人気の国産高級車が狙われるケースが目立っています。その背景には、「CANインベーダー」と呼ばれる新しい盗難手口の急増があります。この記事では、CANインベーダーの仕組みや被害実態、そして今すぐできる対策まで、分かりやすく解説します。
CANインベーダーとは?―車の頭脳をハッキングする新手口
まず、「CANインベーダー」とは何かを押さえましょう。CAN(Controller Area Network)は、現代の車に必ず搭載されている電子制御ネットワークです。エンジンやドアロック、エアコンなど、あらゆる機能がこのネットワークを通じて制御されています。
CANインベーダーは、専用の電子機器を車体前部のバンパーやタイヤ付近の配線に接続し、不正な信号を送り込むことで、ドアの解錠やエンジン始動を可能にしてしまう手法です。犯人はわずか数分、早ければ90秒ほどで高級車を持ち去ってしまいます。
急増する高級車の被害―狙われやすい車種とその理由
特に被害が多いのは以下の車種です。
- トヨタ ランドクルーザー
- レクサス LX
- トヨタ アルファード
- レクサス LS、RX
- トヨタ プリウス
これらの車は海外でも人気が高く、盗難後は解体されてパーツとして売られたり、海外へ密輸されるケースが多いようです。実際、警察庁のデータでは2023年に全国で5762件の自動車盗が発生し、アルファードが700台、ランドクルーザー643台、レクサスLX261台と高級車の被害が際立っています。
CANインベーダーの恐ろしさ―従来の盗難手口との違い
CANインベーダーの特徴は、物理的な破壊を伴わず、電子的に車両を乗っ取る点です。従来の「リレーアタック」や「イモビカッター」とは異なり、車の通信システム自体に侵入するため、タイヤロックやハンドルロックをしていても盗難を防げない場合があります。
また、犯行現場の防犯カメラ映像を見ても、犯人はマスクや帽子で顔を隠し、手際よく作業を進めているため、目撃されても気づかれにくいのが現状です。
皆さんの愛車を守るために!今すぐできるCANインベーダー対策
「自分の車は大丈夫」と思っていませんか?CANインベーダーは高級車だけでなく、徐々に他の車種にも被害が広がっています。以下の対策を今すぐ見直しましょう。
- 追加のセキュリティシステム
純正以外の後付けセキュリティや警報装置を設置しましょう。 - ハンドルロック・タイヤロックの併用
物理的なロックも複数組み合わせることで、犯行の手間を増やし盗難のリスクを下げる。 - 防犯カメラの設置
自宅駐車場や周辺にカメラを設置し、抑止力を高めましょう。 - 駐車場所の見直し
人目につきやすい場所や、セキュリティの高い駐車場を利用しましょう。 - 車両保険の加入
万が一の被害に備え、盗難対応の保険を確認・加入しましょう。
まとめ:愛車を守るために防犯意識を高めよう
CANインベーダーによる高級車盗難は、今や誰もが被害者になり得る身近な脅威です。大切な愛車を守るため、今一度、防犯対策を見直してみませんか?皆さんの安心なカーライフのために、この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
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