コメ問題のニュースが毎日トップで報告される昨今ですが
皆さんも、スーパーで「アメリカ産米」「タイ産米」などを見かけたことがあるのではないでしょうか。輸入米は、家庭用や加工用として日本でも広く流通しています。
ですが、輸入米には「ポストハーベスト農薬」の話題がつきまといます。今回は、外国米輸入の現状と、ポストハーベストの基礎知識、さらに危険視される理由や各国の状況について、わかりやすくまとめます。
外国米輸入の現状
- 輸入米とは
- 海外で生産され、日本へ輸入される米のこと。
- 主にアメリカ(カルローズ米)、タイ(インディカ種)、中国、オーストラリアなどから輸入されています。
- 日本に輸入されている米は、日本の食文化にも馴染みやすい品種が多く、価格も国産米に比べて安価な傾向があります。
- 国産米との違い
- 国産米は日本国内で生産・収穫された米で、品質管理が厳格で信頼感が高いです。
- 輸入米は長距離輸送や輸送期間が長いため、品質にばらつきが出やすいのが特徴です。
国産米でも夏以降は味が落ちてきますよね。古くなるとやはりそれと同様のことが起こります。
ポストハーベストとは
- ポストハーベストの意味
- 「ポスト(後)」+「ハーベスト(収穫)」を合わせた言葉で、収穫後の農産物に使われる殺菌剤や防カビ剤などを指します。
- 主な目的は、収穫後の農産物を輸送や貯蔵中に害虫やカビから守り、品質を維持することです。
- なぜ収穫後に農薬を使うのか
- 収穫後の農産物は、輸送や保管中にカビや害虫の被害を受けやすくなります。
- 特に輸入品は長距離輸送が必要なため、ポストハーベスト農薬が不可欠とされています。
- 日本の取り扱い
- 日本では、収穫後の農産物に農薬を使うことは原則禁止されています。
- しかし、輸入農産物については、生産国の基準に基づいてポストハーベスト農薬が使われている場合があります。
- 日本に輸入される際は、食品添加物として指定されたものしか使えず、残留濃度も厳しく規制されています。
ポストハーベストが危険視される理由
- 残留濃度の高さ
- ポストハーベスト農薬は、通常の農薬よりも濃い濃度で使われることがあり、残留しやすいとされています。
- 農薬が皮の中にまで浸透し、水洗いだけでは落としきれない場合もあります。
- 健康リスクへの懸念
- 使われる薬剤の中には、発がん性や催奇形性が疑われるものもあり、消費者の間で不安が高まっています。
- アレルギー反応や化学物質過敏症を引き起こす可能性も指摘されています。
- 輸入農産物の実態
- 小麦や米、果物など、輸入される農産物の多くにポストハーベスト農薬が使われています。
- 例えば、アメリカやカナダ産の小麦にはグリホサートなどの除草剤成分が高確率で検出されています。
ポストハーベストが危険視される国
- アメリカ・カナダ
- アメリカやカナダでは、小麦や果物などにポストハーベスト農薬が広く使われています。
- 特にグリホサート(除草剤)の残留が多く、消費者の間で健康リスクが懸念されています。
- タイ・インド
- タイやインドの米にも、ポストハーベスト農薬が使われているケースがあります。
- タイ産米からはごく一部でポストハーベスト農薬が検出されていますが、インド産米では検出率がやや高い傾向があります。
- 欧州(フランスなど)
- ヨーロッパでは、グリホサートなどの農薬使用を禁止している国もあり、残留農薬の検出率は北米に比べて低い傾向があります。
- オーガニック農産物の市場も大きく、安全性への意識が高いです。
ポストハーベスト農薬が検出される国や地域についてまとめた公的な資料
国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)による
まとめと選び方のポイント
- 輸入米や輸入農産物は、日本の厳しい基準をクリアして流通しているため、すべてが危険というわけではありません。
- しかし、ポストハーベスト農薬の残留や健康リスクへの不安は根強いものがあります。
- 選ぶ際のポイント
- 信頼できる産地やブランドを選ぶ
- 国産米や地域で生産された旬の農産物を選ぶ
- 輸入品を選ぶ場合は、皮はむいて食べるなど工夫する
皆さんも、普段口にするお米やパン、果物の「産地」や「表示」を意識してみてはいかがでしょうか。安心・安全な食生活を目指すために、知っておきたい情報をまとめました。輸入米や外国産農産物のリアルな一面を知ると、毎日の食事選びがもっと楽しくなるかもしれません。
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