大原の里10名山を歩く:峰床山で出会う京都の原風景、峰床山(みねとこやま) #19

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皆さんは京都の山といえば、比叡山や愛宕山を思い浮かべるかもしれませんが、今日は「大原の里10名山」の一つである峰床山(みねとこやま)についてご紹介します。

この峰床山は標高970mで、京都市左京区と滋賀県の境界に位置しています。大原の里10名山の中でも最北に位置する山で、比良連峰や丹波高原の山々を見渡せる素晴らしい展望が魅力です。

八丁平湿原は山頂付近に広がる高層湿原で、四季折々の湿原植物を観察できる貴重なスポットです。特に夏から秋にかけては、ワタスゲやモウセンゴケなどの湿原特有の植物が見られます。

峰床山から八丁平経由の帰りのルートは
八丁平から葛川中学校間の荒れた道のりは、トラロープを頼りにトラバースする箇所もあり、経験者向けの挑戦しがいのあるルートとなっています。

春には美しいツツジの花が楽しめ、四季折々の自然を満喫できる山です。ぜひ皆さんも京都の隠れた名峰、峰床山と八丁平湿原への登山を計画してみてはいかがでしょうか。

峰床山の基本情報

峰床山は京都市左京区に位置し、標高969.9mの二等三角点が設置されています。
京都府最高峰の皆子山(971.3m)とはわずか1.6mの差しかなく、実は皆子山は山頂が滋賀県にも属していることから、京都府単独の最高峰は峰床山という見方もあるんですよ。

「大原の里10名山」に選定されていますが、実際には大原の里からはかなり離れており、久多と花脊の境にあたるため「大原の山」と見なすには少し無理があるかもしれません。それでも、その山容と豊かな自然環境は多くの登山者を魅了しています。

峰床山の魅力

1. 八丁平の高層湿原

峰床山の最大の特徴は、山頂直下にある「八丁平」という関西では珍しい高層湿原です。
ここはハッチョウトンボなど貴重な動植物が生息する自然の宝庫で、保護が叫ばれている貴重なスポットです。手つかずの自然が残る八丁平は、知る人ぞ知る散策スポットとして親しまれています。

2. 歴史を感じる古道

峰床山の魅力はこれだけではありません。オグロ坂峠から八丁平には「六尺道」という鯖街道の中でも最もよく利用された古道が通っています。若狭から京都へと通じるこの道は、古道ファンには必見のスポットです。オグロ坂は福井県小浜市と京都を結ぶ若狭街道の一つで、古くは重要な峠道でした。

3. 素晴らしい展望

山頂は10m四方の広場になっていて、昼食にぴったりの場所です。展望も素晴らしく、東には比良連山、北には由良川源流の三国岳や天狗峠、西には丹波高原の山々、南には雲取山など花背の山々が見渡せます。また、京都府最高峰の皆子山も眺望できる絶好のビューポイントです。

季節ごとの魅力

峰床山周辺は四季折々の美しさがあります。春は山桜やスイセン、シャクナゲ、シャガ、ツツジが順に咲きそろい、秋の紅葉も美しく、常照皇寺と並んで隠れた名所と言われています。

冬には雪景色も楽しめますが、2025年1月の記録によると予想以上の積雪があったようなので、冬季の登山には十分な装備と注意が必要です。

まとめ

峰床山は平凡な山の多い北山にあって、きりっとしまった山容をもつ魅力的な山でした。
コースを作成したときは、鎌倉山まで登ってしまえば後は尾根コース&下りなので、少し長くて見どころの多い山かと思っておりましたがなかなかタフな山でした。
皆さんも機会があれば、ぜひ京都北山の秘宝・峰床山を訪れてみてください。山頂からの絶景と八丁平の神秘的な湿原、そして歴史を感じる古道は、きっと忘れられない体験になるでしょう。

登山情報 

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関連情報

アクセス

葛川市民センター駐車場に無料で駐車させて頂きました。

ヤマレコ登山ログ

  • 所要時間:07:02
  • 距離:14.8km
  • 登り:1,081 m
  • 下り:1,084 m

ヤマレコログへのリンク

山行記録: 大原の里10名山を歩く:峰床山で出会う京都の原風景、峰床山(みねとこやま) #19
2025年04月07日(日帰り) 京都・北摂, ハイキング / totoosakaの山行記録

山行ログ

今朝はホテルのビュッフェを堪能したかったので、現地の到着が遅くなり
10:00にようやく登山口に到着しました。今日は標準タイム7時間のロングコースなので
巻いていく必要ありです。
とても整備されているかのように綺麗ですよ!

しかしいざ登山口を入って行くといきなり道が怪しくなり、これは藪漕ぎの気配!!
どうもルートが怪しいとヤマレコを見るといきなり間違っており、
振り返るとこの急登がコースでした。いきなりやばい山の感じがひしひしと伝わってきます😁

先程の急登を登りきったところの看板が出てきました。
ブナはいいですね😁

まあまあ荒れた道をずんずん登っていきます。

林道に出ましたが、また左上の登山道を登っていきます。息が弾みますね。

なかなか神秘的な森です。

ビニールを巻く理由は

杉にビニールが巻いてあります。どういう意味があるのでしょうか。と調べてみました。

杉の木に巻かれた青いテープやビニールは、クマ対策として最も一般的に行われています。ツキノワグマなどの獣類は杉の樹皮をはぎ取り、樹液を吸う「クマ剥ぎ」と呼ばれる行為をすることがあります。

  • 木を光らせてクマを怖がらせる効果がある
  • クマが爪を引っかけることを嫌うため、剥皮行為を防止できる
  • 比較的安価に実施できる防除方法である

青いビニールテープが巻かれた杉を山で見かけた場合、その地域にはクマが生息している可能性が高いため、登山の際は熊鈴を携帯するなどの対策が必要です。

コワッ!!!!!

なんとか急登を終え、本日1座目の鎌倉山に到着しました。
時間が押しているので、先を急ぎますので、早々に山を下ります。

山を登ります。

100m程かなり下ります。

千年杉です。とても立派です!

雪がモフッと残っていますよ。この辺は4月でも寒いのですね。

1時頃ぼちぼちお腹も空いてきたので昼食にします。
本日もスーパーカップ1.5倍と、おむすびです。

オグロ坂峠に到着しました。
そして立派な看板が出てきました。これは僥倖です。整備された山の証!

オグロ坂峠周辺にはブナ林が広がり、ミズナラ、栗、杉、ヒノキが混成しているとのこと
やはり自然林は良いです。
そしてやまとは関係ありませんが、ミズナラウィスキー美味しいですよね😁

あまり整備されていませんでした。ですが、自然のままが良いです。

巨木が枯れていますね。ナラ枯れというやつでしょうか。

ようやく峰床山の山頂に到着です。遠かった、そしてだいぶ予定を巻いた気がします。

山頂にはケルンと看板があります。

三角点にタッチ

またしても立派な看板

峰床山から急登を下っていきます。
八丁平までの間はかなり雪が残っていました。一面雪でもないので中途半端に道を探すことになりますが、それがなかなか難しく。雪を踏み抜いたり滑ったりで、慎重に降りていく必要がありました。
昨日はスパッツをつけていたのに、今日は置いてきたのが悔やまれます。

八丁平に到着です。湿原特有の景観を楽しめます。
そして板の道が雪と違って歩きやすいです。

八丁平をグルっと回っていきます。

きれいな小川が流れています。

保護されている作の中だけが緑が生い茂っています。

八丁平を後に、中村乗越へ向かいます。
そしてこのあたりから暖かくなってきたのか花粉症が爆発です。
鼻水が滴り落ちますよ。

中村乗越からの沢筋下っていくのですが、かなり荒れいますし、杉の枝が堆積して滑るのでかなり注意が必要です。写真では伝わりにくいのですが、この箇所もかなり踏み場がなく滑ると一気に滑落してしまいます。注意が必要です。

沢筋はどこでも整備できないので大変なことになっています。
渡渉ポイントの確認にかなり苦労しました。スピードが出ませんね。

自然な感じです。

トラロープでトラバースですが、昨日の雨でかなり地盤が緩んでおり大変怖かったです。
靴のつま先を地面に蹴り込んで進む必要があります。

なかなかのアスレチックですね。おっかなびっくり渡っていきました。

どこが道なんだか・・・・

立派な丸太のハードルが続きます。

なんとか道路に出て明るいうちに下山できました。
今回は花粉症のため体調が本当に悪くて大変でしたが、見どころ満載のいい山でしたよ。
次回は秋とかに来訪したいですね。

前回の登山

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